金属工作

2023年5月28日 (日)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その7(完成)

日曜日で一気に完成させました(^^

カメラ側の42㎜ P0.75のいわゆるT2スレッドを刻み、

アイピースを沈めるために内側を掘りました。

24.5㎜アイピースの固定ネジも取り付けました。

ネジはアイピースを傷付けないように4㎜のアルミネジを製作。

Dsc_5789

 

対物側は前にも記したように、31.7㎜フィルタネジを切ってあります。

このネジの呼称は、31.7㎜スリーブに付けられるフィルタですよ、という意味なのだと解釈しました。

Dsc_5790

 

右が現用の拡大撮影用のニコンの顕微鏡用アイピース CFIUW10xです。

左は昔から所有していて使ったことの無かったPENTAX XP-24で

それを組み込むために作ったのが今回のアダプターです。

Dsc_5787

 

今回製作した理由は、両者の視野環(主焦点位置に相当)がずいぶん違っていたので、

XP-24を対物側に移動する必要があったことです。

アメリカンサイズ(31.7mm)の内部に24.5mmアイピースを差し込むパイプを入れただけでは、

カメラシステム全体を対物側に移動してもピントが合わなかったのです。

写真の赤矢印付近がそれぞれの視野環の位置です。ほぼそろいましたのでこれで撮影できるはず。

テストチャートかなにかを撮影して結果が良い方を今年のシステムにしようと思います。

さて勝敗はどちらに・・

Dsc_5788_20230528223101

 

 

2023年5月23日 (火)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その6

対物側の31㎜フィルタのネジ切りをしました。

色々調べたのですが、このネジ規格は31㎜といいながら、

外径28.3~28.4mm、ピッチは0.6㎜で、なぜ31mmないし31.7mmネジと呼ぶのか謎です。

旋盤のネジ切り歯車をピッチ0.6 mm用に交換して作業しました。

Dsc_5783

現物のフィルタを取り付けて確認しました。

これで対物側工作は完成です。

明日以降は反転して接眼側の加工に入ります。

Dsc_5784

 

 

2023年5月22日 (月)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その5

平日の工作はちょっとずつです。

昨日の続きで、アメリカンサイズのスリーブの先端に、

31mmフィルタネジ(外径28.4mm P0.6mm)を取り付けられるネジを作っておきます。

出番があるかどうかは分かりませんが、保険のようなものかもしれません。

迷光予防の意味の方が大きいかもしれません。

とりあえず内径の切削を行いました。ねじ切りは明日します。

 

Dsc_5778

2023年5月21日 (日)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その4

日曜日なので内径24.5mm、外径31.7㎜アメリカンサイズの切削をしました。

切削作業はひたすらキリコを排出する作業です。

24.5㎜内径切削完了後の画像です。

Dsc_5770

ペンタックスXP-24嵌めてみました。

Dsc_5771

ここからはアメリカンサイズの外径切削になりますが、

キリコだらけです。

Dsc_5775

今日はここまでです。

Dsc_5777

2023年5月20日 (土)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その3

なんとものんびりなのですが、

ボーリング作業に入りました。

前々から私はこの作業が苦手で、ハイス(高速度鋼)のバイトだとすぐにチビってしまうのと、

ビビリが課題だったのですが、写真の超硬チップの穴ぐりバイトを手に入れてかららは、

あまり苦にならなくなったのでお勧めしておきます。

2023052001

この超硬バイトのホルダーを作って威力が増します。

2023052002

今日は仕事だったので、短時間の作業で昨日の12mm径からわずか4㎜増しの16mm径まで穴を拡げておしまいとします。

2023年5月19日 (金)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その2

今日はドリルで穴開け。

私のミニ旋盤で使えるドリル径はいまのところ12㎜なので、

6㎜あたりから始めて徐々に広げていきました。

とりあえず、12㎜穴まで貫通。本日はここまでです。

次はここから、24.5㎜径までバイトで穴を拡げていきます。

Dsc_5762

2023年5月18日 (木)

24.5mmの拡大アダプターの製作 その1

旋盤工作をしばらくお休みしていたのですが、

ずいぶん昔に手に入れていたペンタックスのXP-24を試すために、

今となってはマイナーとなってしまった24.5㎜径の拡大光学系を組み込むアダプターを作ることにしました。

一日一工程でやっていきます。

今日は、とりあえず50㎜のアルミを切断しました。

Dsc_5759

これから旋盤工作していこうと思います。

 

2022年10月 5日 (水)

天文ガイド11月号 惑星サロン

天文ガイド11月号の惑星サロンに書かせてもらいました。

 

Tenga202211

2022年3月24日 (木)

惑星観測仲間からの金属工作依頼品

惑星観測の仲間に、

一昨年あたりから、金属工作承りますの発表をしてから、

これまでに何件かの依頼を受けてつくってきました。

 

今回は滋賀のAさんからの依頼品で、

カメラアダプターの一部と、センタリングアイピースです。

 

今回は外径が60㎜という、ミニ旋盤としてはやや大物の部類の品物で、

しかも中ぐり、つまりアルミ棒の内部をくりぬくという、

私としては苦手な作業(科目?)が大半なのです。

 

ですので、昨年9月に依頼を受けてから、やや放置してきたのですが、

担任をしていた高3の生徒が卒業していったので、重い腰を上げて作業することにしました。

 

中ぐり用のバイト(金属を削る刃物)は持ってはいるのですが、

細めのハイス(高速度工具鋼)のバイトなので、

ビビったり(キーンという切削音と共に縞模様が出て加工困難となる)、

すぐに切れ味が悪くなったり、とあまりやりたくない仕事なのです。

 

それを克服すべく、

最近よく見る、超硬チップのついたボーリングバーを入手し、

ただ、そのままでは旋盤の刃物台に安定して取り付けできないので、

ボーリングバーを刃物台に取り付けるためのホルダを自作しました。

Photo_20220324190001

これが効果てきめんで、

大径の中ぐりもサクサクと作業できるようになりました。

出来た品物がこれです。

Adachi_adap

金属工作の面白さは、

工作が苦手な依頼品をどうやって作るか、という場面で次の技量が身に付くことです。

 

これからは中ぐり作業依頼はどんどん来いや、という感じです。

 

 

 

 

 

 

 

2022年3月23日 (水)

一家に一台、ミニ旋盤

私が中古の一軒家に引っ越してきてから、はや20年を越えました。

私が自分の家でやってみたかったことが、

「旋盤工作」

です。

普通の人からすれば、なんじゃそれは、ということになるのでしょうが、

家庭に一台ミニ旋盤があれば、これほど便利なことはありません。

 

旋盤はマザー機械と呼ばれるほど、

フライス盤とあわせて金属機械加工の主役です。

 

は、で何ができるの?

と言われれば、金属を円筒形に自由に削れます。

必要なところにネジを切ることができます。

 

DIYショップに売っていないネジ、

フィルタネジのような大径のネジも削れます。

 

だから何(^^;

と言われればそれまでなのですが、

 

完成品を買うのも楽しいですが、

完成品にない仕様も作ることができます。

これはすごいことです。

 

フライス機能と合わせていろいろ面白い機械をつくることもできます。

 

旋盤が一般商品と決定的に異なるのは、

それを操る「人」の技量、経験に大きく左右されることです。

初心者がおっかなびっくり金属を削るのと、

それなりに経験を積んできた工作者が行うのでは、

当然、結果は大きく異なります。

 

なので、家電のようなものではなく、

長い時間、いろいろ試行錯誤しながら、

楽しみながら、

趣味の機械加工の技術力を高めていく楽しみといえます。

 

これは長い人生で、とても面白いものを手に入れた、

と思っているのです。

 

 

 

 

 

 

 

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